株式会社サイバーマップ・ジャパン（東京都千代田区、代表取締役社長 村田岳彦）は、同社が提供する地図検索サービス『マピオン』において、従来のクリック移動式地図からAjaxを利用したスクロール移動式地図を公式サービスに採用するとともに、周辺スポット検索の機能強化を行いましたのでお知らせいたします。
また、従来のクリック移動式地図サービスに相当する簡易版のサービスも合わせて公開いたしております。

＜URL＞

▼地図の例
・お台場周辺
　http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=35/37/26.463&el=139/46/47.526&scl=70000
・東京タワー周辺
　http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=35/39/18.124&el=139/44/55.322&scl=25000

▼簡易版はこちら（ベーシック地図）
　http://www.mapion.co.jp/basic/

＜背景＞

　これまで「マピオン」では、多くのユーザーに美しい地図を快適に届けるだけでなく、地図と周辺情報の検索をシームレスに、かつ、分かりやすく表現することに注力してきました。
　技術面では、2004年11月に公開した『マピオンラボ』、2005年9月にリニューアルを行った大画面地図『マピオンBB』などを通じて、マウスドラッグやクリックスクロールの技術検証は完了していましたが、膨大なデータ量の地図画像配信と同時に、地図上でランドマークデータの空間検索やカテゴリの絞り込みを行う機能を公式サービスに導入するには、地図ページへの大量のアクセス負荷に耐えうる環境の構築が課題となっていました。
　今回の公式サービスへの導入により、フリースクロールによる地図検索だけでなく、駅やバス停、宿泊施設や不動産情報など、周辺情報の絞り込みも快適に行うことができるようになり、大幅に利便性が向上いたしております。

＜概要＞

◆「スクロール地図」の採用
　スクロール式地図はクリック移動式と比べて地図の検索を素早く行えるので利便性が高い反面、クライアントマシンへの負荷が高く、また高速なインターネット回線も必要でした。
　昨今の利用者のマシンスペックの向上や高速なネットワーク回線の普及などを受けて、『マピオンラボ』や『マピオンBB』で培ったノウハウを生かし、公式サービスへ導入いたしました。
　また、マピオンは1日に700万ページビューを超えるアクセスがあり、そのうち約半数が地図サービスへのアクセスで占められています。スクロール地図の採用にあたり、１回あたりの通信量が大幅に増えるため、サーバおよびネットワーク環境の設備増強を行い、これまでと同様に快適に地図が閲覧できるように配慮しております。

◆「周辺スポット検索」の強化
　周辺スポット検索は、2001年より提供を開始し、目的地周辺の目印やショップの検索機能として多くの利用者に支持を受けサービスしてまいりました。
　今回のスクロール地図採用と合わせて「周辺スポット検索」も大幅に改善が行われています。今までは周辺のスポットを見るためには地図ページ表示後に目的のジャンルを選ぶ形だったためページ遷移が必要でした。
　今回のリニューアルで、任意のスポットを選択する事で地図上でダイレクトに周辺スポットを確認できるようになりました。さらに複数のスポットを選択する事も可能なため「交通情報」「お出かけ情報」「公共施設・生活情報」の大ジャンルから目的に合わせて周辺情報の検索が可能になっています。

◆「ベーシック地図」の同時公開
　スクロール地図の採用にともない調査・分析をおこなった所、マピオン全体の5%程度のユーザが古いブラウザや環境のためスクロール地図を利用できないことがわかりました。また「クリック移動式地図の方が使いやすい」「モバイルではクリック移動が好ましい」という意見も頂いていました。
　利用者の環境を考え、また幅広いユーザのニーズに応えるため、従来のクリック移動式地図もシンプルな地図検索サービス「ベーシック地図」として公開いたします。

＜今後の展開＞

　今後は、キーボード操作の追加などスクロール地図の更なる改良、周辺スポット情報の充実、ルート検索の実装などさらなるサービスの充実を目指しております。
これからも『マピオン』は、ユーザーニーズに的確に応え、直感的で利便性の高いサービスの提供に努めると同時に、安定した質の高いサービスの提供を行ってまいります。