●「あの肉」ってご存知ですか?
「あの肉」です。
そう、この肉。
▲こんな感じの肉でしたっけ
子どもの頃に見ていたアニメ「はじめ人間ギャートルズ」。
大酒飲みの父ちゃんや無駄に色っぽい母ちゃん、死神、主人公ゴンの友達のドテチンなど、このアニメには魅力的なものがいっぱい詰まっていましたが、特に私の心を捕えたのはゴン一家が食べる輪切りのマンモスの肉。
美味しそうか不味そうなのかは微妙だけど、とにかく存在自体がダイナミック!
現実には食べられないこの肉は、長い間私の胸に輝く一等星でした。
その肉が東京・阿佐ヶ谷の吉沢商店で買える(要予約)と聞いたので、小躍りしながらさっそく購入、ゆかいな仲間たちと共にバーベキューに繰り出しました。
▲どーん! はじめまして、「あの肉」。
値段は税込み2,650円。これを高いと見るか安いと見るかは「あの肉」に対する思い入れに左右されます。
私はもちろん「安い!」。
大きな豚の骨の周りに豚肉のソーセージを成形して作っているそうで、その重さは約1kg。ずっしりした質感が嬉しい限り。

▲いい大人がここまではしゃいでしまう魔力があるんです
順番に記念撮影、ひとしきりキャーキャー大騒ぎした後は、いよいよ焼きます!
一番美味しい食べ方は、やっぱり炭火で焼くことだそう。
網の上に他の食材と一緒にゴロンと転がしておき、まわりが焼けてきたらナイフで削ぎ取って食べます。
▲スタート!
実はこの肉、半分づつ違う味になっています。
噛み締めればごまの香ばしい香りが口の中いっぱいに広がる和風なごま味と、ピリッとスパイシーな辛さが魅力のチョリソ味。
一度で2種類の美味しさが楽しめるなんて、ニクイ!
他の肉はそっちのけ、ビールを飲みながらひたすら焼けるのを待ちつづけます。
▲飢えた獣のように肉を凝視する面々。
実は小雪がちらつき、猛烈に寒い。
待つこと数分。軽く網目がつき焼けた肉の何ともいえない香りがしてきます。
焦る手で焼けた部分を削ぎ、われ先にと奪い合っていただきます!

▲削いだらどっちがごま味かチョリソ味かわからなくなってしまいました
食べてみると、ビールに非常によくあう(まあ、ソーセージですから)!
「『あの肉』を食べている…」という興奮と感動も相まって美味しさもひとしおです。
30歳前後の男女が夢中になって肉を食べる、無言でただただ、お腹がいっぱいになるまで食べる。
夢がかなうって、なんてステキ。
▲あの肉に夢中になっている間に、帆立が焦げしまう。痛恨のミス!
今回はバーベキューで食べることができましたが、真空パックになっているので、熱湯で茹でた後ホットプレートなどで焼いて食べてもOK。家にいながらでも「あの肉」の美味しさは味わえます。
購入は予約制で、3〜4日、できれば10日ほど前から予約した方がいいとのこと。
配送をしてくれる事もあるそうなので、阿佐ヶ谷は遠い!という方も一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?

▲骨になるまで味わってやりました
吉沢商店
住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-36-16(地図)
TEL:03-3311-0831
営業時間:10:00〜20:00
休業日:水曜日
●「あの肉」を食べた後
遊び疲れ、食べ疲れての帰り道、「満足したけど、なんか『終わった』って感じがするな…」とじわじわ胸にせまる寂寥感。
夢なんて叶わない方がいいのかもしれない、いや、そもそも夢なんて見ない方がどれだけ幸せか。
と人に運転をまかせて爆睡した振りをしながら考えていた時、思い出したのはギャートルズのエンディングテーマでした。
「なんにもない なんにもない」と、全てが始まる前のまっさらの世界から、人類が生まれるまでを歌ったこの歌のタイトルは「やつらの足音のバラード」。アニメのエンディングテーマにしては静か過ぎ、物悲しく感じていたこの歌への印象が、「なんかわかるわ」と変化したのはいつ頃だったのか。
「なんにもない」世界は幸せなのか、そうでないのか。持ちすぎる不幸って確実にあるよなあ、などと考えていたのでした(寝たふりしながら)。




羨ましいっす! (´∀`*)